仙台の山奥で自転車に乗ったり転んだり

愛車の GIOS でサイクリングしたりポタリングしたり、それをブログに記録してみたり。ロードバイクや自転車や坂のことを書いてみたり。ときたまプログラムのことを忘れないようにメモってみたり。

自転車に乗り始めて乗れなくなるまで

愛車のGIOSを買ったのは2016年の冬、ちょうど2年ほど前。 深い理由はなく、ちょうど奥さんがロードバイクに乗り出したので、一緒に乗れたら楽しいかな程度の理由でした。(羨ましかったというのもある) 高校生時代に通学で乗っていたランドナー(たぶんブリヂストンのクロモリ)のイメージと、なんとなくヨーロッパしかもイタリアが格好いいという印象でGIOSのエントリーモデルに決めました。

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牛とGIOS

それから2年、たまに乗ったり埃を被ったりな不遇をかこって、2018年の夏には猛暑で乗る機会も激減して存在感はゼロでした。

やっと涼しくなってきた10月に転機はやってきた。 奥さんが欲しがっていたビンディング一式を誕生日プレゼントに贈るため、ちょっと遠い自転車屋さんまで二人で遠出したときのこと。 店員さんにクリート調整をお願いしている間、暇つぶしに眺めていたサイコンを衝動買いしたのが切欠です。

サイコンはスピードセンサーとセットで数千円のお買い得な一品。 いままで何も考えずに感覚だけで走っていたのが、自分の出来ること・出来ないこと、今日の限界と昨日からの成長を数値化できることは、とてもとても楽しい!

それからというもの、すっかり自転車が楽しくなってしまったのでした。

週末には奥さんと近場の観光地まで往復30kmのサイクリングに出かけ、翌週は50kmに伸び、車通勤の片道15kmを自転車に替え、ついでに山を登る遠回りをしてみたり……。 サイコンの衝動買いが10月上旬、自転車通勤が10月中旬から、11月には週末のサイクリングが100km……140kmと伸び、気がついたら3ヶ月で走行距離は1600kmを超えていました。

この切欠がサイコンを買った一点だけなので、ごく個人的な感想でサイコンは最高におすすめです。

自転車に乗るのが楽しいと、不思議なもので食事のコントロールも苦にならず、筋トレとジョギングも日課になりました。 20年以上は運動と無関係な夜しか活動できない日陰の肥満プログラマだったのが、信じられないほどの健康な日々です。

そんな楽しい日々も12月となり、東北の中では積雪が少なく温かい仙台にも雪が振り出し、忘年会シーズンで通勤にも自転車が使えない日々が増えてきた。

雪が積もりだすと乗るのはしばらくお預けなので、天気予報で暖かくなりそうだった12/16(日)は気合を入れて朝から準備万端でした。 日中の温度は高めでも最低気温は0度なので、出発は少し遅めに8時まで待ってスタート。 奥羽山脈の麓が出発地点なので、坂の日陰は白っぽく湿って凍結が怪しい下りは慎重に慎重に……ビクビクとびびりながらのサイクリングです。 手足が死ぬほど冷え込むのでホッカイロを買い込み、根白石の田んぼで白鳥を眺め、ちょっと間の抜けた哀れっぽい鳴き声を聞きながら北上、泉ヶ岳を横目に朴沢から宮床に抜け、大和→大衡→大郷と順調に進んで、トラブルなく無事に松島へと到着。

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松島へと至る坂
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松島の桟橋
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五大堂

走行距離は55kmで時間は11時すぎ、昼飯にも少し早く時間もあるので、予定を変えて宮戸島まで足を伸ばして昼飯にしようと欲張った。 奥松島方面にまずは野蒜を目指して出発、快調に坂を登って進んでいたら……ぶっ飛んだ。 気がついたら空を飛び肩から盛大に落車、ヘルメット越しに頭をぶつける音と、路肩に吹っ飛ぶ自分の自転車がすぐに理解できない。 運良く(?)路肩に飛んだので後続の車には迷惑をかけないで済んだ。 突然の出来事に理解が追いつかなかったが、どうも薮から飛び出た枝と蔦の絡まった突起にハンドルをとられてしまった。 このときは分かっていないが右手の鎖骨が折れて3つになってしまっているので、痛みだったり落車の衝撃だったりで全然正常な判断ができていなかった。

それからはてんやわんやで、家族にも会社にも盛大に迷惑をかけつつ、クリスマスには入院して手術してもらえる予定です。 年末にはボルトで固定されて右手も使えるようになっていそうです。

思わぬ出来事で2018年の自転車納めとなってしまいましたが、なんとか順調に回復すれば雪解け前には復帰できそうで一安心。

忘れないよう自転車のことをブログに記していこうかと思いつつ面倒がっていましたが、予想外の骨折をまずは記録しておきます。